Passing on, Nurturing,
and Protecting Hakata's Culture.
ご挨拶
薫風わたる博多川、川上より聞こえる軽やかなお囃子。流れ来る小舟は歌舞伎役者たちを乗せ、数艘が連なります。両岸から、橋上から紙吹雪が舞い、歌舞伎ファンたちが手を振り歓声を上げます。博多初夏の風物詩、六月博多座大歌舞伎船乗り込みです。
しんがりの舟には博多那能津会が乗り込みます。芸どころ博多を代表して日頃の稽古の成果を披露、奏でるお囃子でご一行を彩ります。
博多那能津会は、商都博多の旦那衆が愛してきた古謡をうたい継ぐことを目的として、昭和27年に結成されました。以来70有余年、博多古謡を歌い、演奏し、博多の歳時に賑わいを添えてまいりました。正月、十日恵比須神社の徒歩参りでは博多芸妓の先導役を務めます。博多どんたく港まつりでは伝統のとおりもんとして欠かせない存在です。博多祇園山笠、放生会のときには奉納舞台で演奏を披露させていただいております。
博多の四季折々、博多那能津会は古謡の演奏により博多らしさを演出、亀甲柄のそろい法被というその小粋ないでたちとともに、いまや博多の名物といっていいでしょう。これまでには、福岡市民文化団体功労賞、博多町人文化勲章等を頂戴しております。
わたくしども博多那能津会のメンバーは、博多の旦那衆、ごりょんさんたちが親しんできた博多古謡をうたい継ぎ、博多の伝統文化を後世につなぐため、日々、演奏の腕を磨きがんばっております。
今後とも当会に応援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
また、ご賛同いただけるお仲間も募集しております。お気軽にお問合せください。